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鳥獣被害対策について専門家にうかがいました

NPO法人crew-L代表理事である佐藤好則さんに猟友会と鳥獣被害対策についてお話を伺いました。

佐藤さんは元々は市の職員で、鳥獣被害対策を担当されていた方です。 

 

★佐藤さん略歴

佐藤好則。市の職員時代に鳥獣被害対策を担当し、地域の農家の方々と害獣駆除に取組んできた。飯能地域は農業だけでなく林業も盛んなため、特に新芽を好む鹿の対策は早急に取り組むべき問題であった。2022年にNPO法人crew-Lを立ち上げ、鳥獣被害対策により深く関わるようになる。捕獲した動物を活用し、教育現場での食育体験なども実施している。

 

Q・猟友会と鳥獣被害対策の関係について教えてください。  

猟友会と鳥獣被害対策は、どちらも野生鳥獣による被害を減らすための活動ですが、目的と活動内容に違いがあります。基本的に猟友会は狩猟を趣味とする団体で、狩猟期間中に狩猟免許に基づいて鳥獣を捕獲します。

一方、鳥獣被害対策は、農作物や生活環境への被害を減らすために有害鳥獣を捕獲する活動です。

猟友会には猟期があるため、狩猟できない時期があります。

つまり猟期でなければ害獣が出ても捕獲・狩猟することはできません。

一方、鳥獣被害対策には特定の期間はないので、農作物や生活環境への被害が出たときに活動します。

どちらが正しいとか有益だとかという話ではなく、あくまで取り組み方の違いです。  

 

Q・なるほど。佐藤さんたちは一年中、農業や林業の手助けができるということですね。

それにしても、そんなに毎日害獣が出ますか?

ほぼ毎日、罠にかかってます。一日に3頭、4頭という日もあります。

 

Q・非営利活動法人crew-L(クルーエル)について聞かせてください。

私共のcrew-Lは「棲み分けて共存する」をテーマに掲げています。

自然は人間のものでも動物のものでもありません。自然の中で人間と動物が共存できるのが一番です。

私達は作物や環境に害を与えない動物を害獣とは呼びません。それはあくまで近所にいる動物です。

もし動物たちと意思疎通をできるなら、農作物を荒らさないよう、生活圏に入ってこないようにお願いします。電気柵の設置なども活動の一部としていますが、これは「荒らさないで、入ってこないで」という動物たちへのメッセージなんです。ですから、害獣だからといって追いかけて狩猟することはありません。

私達が対策するのは「畑の周りだけ、住宅の周りだけ、罠猟だけ」です。  

 

Q・捕獲した害獣の活用について教えてください。 

食肉をはじめ、革製品、インテリア、玩具、ペットフードなど、可能な限り有効に活用します。

また教育現場での「命を学ぶ」食育体験なども行っています。

いただく命ですからできるだけ無駄のないようにしていきたいと考えています。  

 

ハンタージビエ・ワンモは、あくまで愛犬の健康を第一に考えたフードですが、佐藤さんたちの理念に共鳴し、社会活動の一役を担いたいとの思いで生まれた商品です。